LDKが暗いので窓を増設したいと相談を受けました。
図面を見てみるとご希望の場所には筋かいが入っていました。
図面を見慣れていない方は筋かいが何なのか
分からない方もいらっしゃるので、
まずは筋かいについてご説明します。
筋交いとは
筋かいとは、柱と柱の間の横架材間に
斜めに入れる部材のことです。
そう。これですね。
旧耐震基準の建物なので釘留めのみですが、
今の基準では筋かい金物で固定しないといけません。
図面による筋かいの見つけ方は
壁の近くにある三角形のしるしです。
三角形が一つの記号はシングルといい
部材が1本だけ使われています。
先程の写真はシングルですね。
三角形が2つ繋がっている記号はダブルといい
部材が2本使われ、たすき(クロス)に設置されています。
記号の書き方は、多少異なるものもありますが
図面の壁の近くを確認すれば
筋かいの有無がすぐに分かります。
窓の新設を検討するのであれば
この筋かいを避けて計画しましょう。
筋かいがある場所でも窓の設置は可能なので
そこは建築士さんに相談してみて下さい。
天窓の採光効率は3倍!
部屋が暗くなりがちなLDKの北側部分を
明るくしたいとお思い方は
天窓を検討してみて下さい。
天窓の採光効率は壁の窓に比べて3倍です。
北側の屋根に天窓(トップライト)を設けることができれば
一発で悩みが解決できます。
ただ、最近のお家は総2階建てが多いので
それは無理!!という方は
高窓を設置しましょう。
高い位置にある窓は遠くまで光を届けることができます。
採光ブラインドで対応
南面に日差しのよく当たる窓があり
日向部分と日陰部分のコントラストが強すぎる!
という方には、採光ブラインドをお勧めします。
様々な種類があると思いますが
私が使用したことのある採光ブラインドは
あかりカンパニーさんが販売している
「アカリナ」
光透過型のアカリナのスラット(羽根)が、
独自の特殊フィルムとなっており、
太陽光を透過し、拡散させてくれます。
均等に拡散するのでスラット面全体で発光し、
直線的な太陽光をとても柔らかで快適な光に変化させます。
柔らかな自然光が室内全体を明るくしてくれます。
ブラインド面がプリジェクターで光を当てられた
そんなイメージに感じます。
照明器具の変更・増設
できることなら自然光で部屋を明るくしたいものですが
どうして無理!!という方は
照明器具で対応しましょう。
まずは今設置してある照明器具を
明るいものに変更してみましょう。
最近は雰囲気づくりのために間接照明を使うことが
増えてきていますので、部屋の隅々まで
光が届いていないかもしれません。
そんな時には施工が不要なスタンド型で対応してみて下さい。
用途に応じでスタイリッシュなものから
かわいいものまでたくさんあるので
また改めて紹介したいと思います。
まとめ
自然光を取り込むなら高い位置から!
- 北面の屋根に天窓(トップライト)を設置。
- 高い位置に窓を設置(高窓)。
夜は照明器具の変更・増設
- 既存の照明器具を明るいものに変える。
- 照明器具の設置個所を増やす。
照明器具の明るさは適度なものにしましょう。
明るすぎると目が疲れてしまいます。
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